妻の働き方で「世帯手取り2億円差」

妻が出産で退職した場合と働き続けた場合を比べると、世帯の手取り収入は生涯で2億円近い差が出る!
そんな試算を東京都の有識者会議がまとめました。
パートで働く人の「年収の壁」議論では、社会保険料の支払で手取りが減る側面が注目されましたが、
保険料を支払うことで増える年金を含めた「生涯の手取り」を見える化する取り組みです。

この会議では関心の高い「年収の壁」を取りあげた際、「目先の保険料負担で手取りが減るのは分かりやすいが、
将来の手取りがどう変わるのかが見えにくいので可視化したらどうか」という提案を受けて、事務局の都産業労働局が試算しました。

試算では、22歳で就職したカップルを想定。35歳で年収(額面)が600万円になり、64歳まで働き続ける夫のライフコースを固定し、
妻は31歳まで夫と同じ年収で働き、出産した妻が、夫と同様に就職を継続した場合や、退職して就職しなかった場合まで、
4つの異なる就業パターンごとに、世帯全体の賃金と年金の手取り額を89歳まで集計したものです。
⓵ 妻が出産後も同じ職場で働く「継続就労型」
⓶ 出産で退職後、子が10歳の時に再就職して年収300万円、フルタイムで64歳まで働く「再就職型」
⓷ 出産で退職後、子が10歳の時に会社員などに扶養されるパート(年収100万円)で働く「パート再就職型」
⓸ 出産で退職後、再就職しなかった「出産退職型」

⓵と⓸では、生涯収入に約1.9億円の差がついたとのことです。

ニュース元:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/DA3S15918439.html?iref=pc_ss_date_article

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